差別語、不快用語について①

       人権問題は時代と共に変わる

         ~差別的表現に注意を~

 

今、アメリカでは黒人差別問題が再燃化しています。差別問題の裏には様々な要因が隠れていると

言われていますが、文字の表現の中にも、自分なりに気を付けて文字校正をしたつもりでも、

ある側面においては配慮を欠いた時代の流れにそぐわない表現をしてしまえば、

他人を傷つけてしまうことがあります。

 

生命保険会社のパンフレット校正の際に、差別表現がないかどうかという視点でも見てほしいとの

ご要望がありました。

たしかに、生命保険会社や福祉、医療関係などの現場では、特に病気や人の生き死にに関わる

ところを扱うため、差別的な観念や重大な侮辱、精神的な苦痛につながるような表現は避け、

別の表現を使わなければなりません。

 

 

例えば「障害を持つ人」という表現も、最近では「障碍」や「障がい」という書き方が好まれるようになりました。

「障害を持つ人」と先ほど述べましたが、この「持つ」というのも、自分から好んで障害を持った

わけではないので「障害のある人」という表現にするべきとの考え方もあるようです。

更に身体的・精神的ハンデがあったとしても、そのことを「その人個人の個性」と捉え、

「障がい者」として呼ばれることに抵抗を感じる人もいます。

文章の受け手側の気持ちに寄り添いながら、表現を模索していく努力を続けていきたいものですね。

 

 

新型コロナウイルスによって、東京オリンピック・パラリンピックの開催がどうなるのか、

私もヤキモキしていますが、この機会に皆さんの文字校正にも差別的表現に対する配慮が

広がりましたら、幸いです。

 

株式会社ユー・エス・エスでは、社内報や広報誌の

デザイン制作業務を特に文字校正に力を入れながら

おこなっております。

「校正回数が多くて困っている」「文字校正をしっかり

見ている時間がない」などでお悩みでしたら、

お気軽にご相談ください。

担当営業 栗原

 

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