オリジナルカレンダーの校正について ①
オリジナルカレンダーの校正方法と注意すべきポイント
株式会社ユー・エス・エスでは、企業様のオリジナルカレンダー作成も承っています。
レンタルポジを使用して四季折々の画像をご提案したり、「絵画」や「壺」などの美術品画像を
数か月前から美術館と交渉しながら、企業様にご提案をさせていただいております。
プレゼンテーションに参加をさせていただくことも多々あり、
企画提案やデザインに力を入れてしまいがちですが、
ユー・エス・エスが最も大切にしているのは、
「間違いのないカレンダーを作ること」です。
ここ数年、天皇陛下のご即位やオリンピック・パラリンピックに合わせて
祝日が突然動くことも多くあり、カレンダー校正では神経をすり減らす年が続いています。
そこで、カレンダーの校正はどのような方法で行い注意すべき点は何かを、
下のカレンダーを例にしてまとめてみました。
まず、カレンダー校正に使用する基準となる元原稿(玉見本)ですが、当社は主に、
毎年夏に神宮館から発行される来年の『高島暦』を使います。これは二十四節気、六曜が
記載されているためですが、サイトでも「こよみのページ」や「便利.com」などは同じように
カレンダーに必要な情報が網羅されていますので、それぞれ違う元原稿で複数回チェックを
かけると確実です。
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カレンダーの数字を「玉」といいます(年、曜日なども)。月の数字を「月玉」、日の数字を
「日玉」というため、カレンダー校正は「玉校正」「玉チェック」などと呼ばれます。
30日/31日、うるう年であれば29日を間違えないように。また、前月や次月の薄い数字の部分も
確実に確認します。
3.次に英語表記のチェックです。”Calendar”は”Calender”などスペルを間違えやすいので
注意が必要です。
” January”(1月)、” February”(2月)などの月、” Monday=Mon”(月曜日)、
” Tuesday=Tue(Tues)”(火曜日)など曜日のスペルも一字一字確認します。
4.次に、土・日、祝日、振替休日の色表記のチェックです。土曜日は青、日曜日・祝日・振替休日は赤というデザインが多いですが、土曜日の祝日や月曜日の振替休日は注意が必要です。
また、前月や次月の薄い数字の色表記も間違いやすいところなので気をつけます。
5.祝日の名称や六曜のチェックは、元原稿と照らし合わせて一字ずつ確認します。
1月1日は「元旦」ではなく「元日」、2月11日は「建国記念日」ではなく「建国記念の日」、5月5日は「子どもの日」ではなく「こどもの日」です。
6.上部に記載されている前月と次月を表すミニサイズのカレンダーは、小さいのでつい集中力が
緩みがちになりますが、当月と同じように確実にチェックを行います。
7.最後に、文字や数字のフォントが違っているところがないか、位置がずれているところはないか、社名や企業ロゴは正しく入っているかなど全体をチェックします。
カレンダーの校正は、記載されている情報が多いほどチェックする項目が増えます。大事なのは
一度に全部を見ようとするのではなく、チェックする項目をシートにして、一つひとつ順番に
確認することです。
如何でしたか? 普段何気なく使っているカレンダーですが、
細かいチェックポイントが幾つもあるのです。
オリジナルカレンダーの作成をお考えの方のご参考になりましたら、幸いです。
オリジナルカレンダー作成に関するご相談がありましたら、お気軽にご相談ください。
担当/栗原
次回は、国民の祝日の移動や変更に伴うカレンダー校正の注意点についてお話ししたいと
思います。