社内報校正ミスの見つけ方② 語法・用法・敬語など文法上のミス
覚え違いをなくし新しい知識を蓄えよう
前回のような単純なタイピングミスによる誤字・脱字もあってはならないですが、語法・用法・敬語などのミスは知識不足や勘違いによるところが多く、間違いであることに気づかなければいつまでたっても同じミスを繰り返してしまうため、やっかいです。
例えば、こんな誤用があります。
ご静聴ありがとうございます。 → 〇ご清聴
既製事実として認める。 → 〇既成事実
いやがおうでも盛り上がる。 → 〇いやがうえにも
「否が応でも」(是非を言わせず)との混同
負けずとも劣らない腕前。 → 〇勝るとも劣らない
優劣つけがたいのは「負けず劣らず」
互角かそれ以上は「勝るとも劣らない」
懇親会にはご出席されますか。 → 〇出席されますか または ご出席になりますか
采配を振るう → 〇采配を「振る」
他にも「役不足」「奇特」「おもむろに」「気の置けない」など、本来とは違う意味でとらえられている言葉が数多くあります。それは、似たような語感の言葉や意味の混同などによるものです。普段から目にしたり聞いたりした言葉に意識を向け、疑問に感じたことはすぐに調べて、覚え違いをなくし新しい知識を蓄えるよう、日々努力する習慣を続けたいものです。