テレワーク中における校正作業~PDF校正のメリットと課題①

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、会社からの指示によりテレワークを実践されている社内報・広報誌・会報誌のご担当者も多いかと思います。当社制作部においても感染リスク軽減のためテレワークが実施され、コミュニケーションツールを活用しながら、分散した各社員間と密に連携を図り業務を進めています。校正作業も同様にテレワークで対応しており、従来の紙ベースではなく、PDFでのやり取りを行っています。

 

PDF校正は、制作側(校正依頼者)から送られた校正用のPDFに校正するものですが、当社ではテレワークによるやり取りの時間的、空間的な制約を越えるべく、Adobe Acrobatを使ってPDFに直接修正を書き入れていく方法を積極的に取り入れており、文字校正において今のところお客様とお約束をさせていただいている進行スケジュールに影響は出ておりません。

 

Adobe Acrobatを使ってのPDF校正のメリットとしては、「注釈」機能や「描画マークアップ」機能を使うことで、PDF内の文字や図版などに対して修正や削除などの指示をすることができます。校正者は修正を付加したPDFを保存し、パスワード付きの電子メールやファイル転送サービスなどで送れば、制作側がPDFを開いて確認することができます。

 

ただ、注釈機能ですとボックスを作って修正を書き込むかたちになるため、画面上でカーソルを移動させながら各ボックスを開いて確認することになり、制作側から確認が面倒だとの声がありました。「描画マークアップ」機能を使うと、テキストボックスが従来の赤の書き込みと同じように一目で確認することができるため、問題を解消することができました。またボックスの位置が修正箇所と何かの拍子に少しずれることで、どの部分の指摘事項なのか判らなくなることもありました。ボックスから少し離れても、理解できるよう、どの部分に対する修正なのか記入してあげる気づかいが求められる時がありました。

 

文字校正の環境が変わることは、意外とストレスになります。修正もれのミスを減らすためにも、修正指示を出す側と修正指示を受ける側、双方に相手に対する気遣いとより一層の確認が必要になりそうですね。

次回は引き続き「テレワーク中における校正作業~PDF校正のメリットと課題」について書かせていただく予定です。

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株式会社ユー・エス・エス 担当 上田

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