ユー・エス・エスブログより◆教えて!「社内報」づくりのQ&A⑬〈企画ってどう考えるの? 〉

当社では文字校正だけでなく社内報・広報誌・会報誌などのページ物デザインも承っております。今回はシリーズで「初めて社内報の担当になったけれど、何もわからない、何から始めたらよいのかわからない」そんな社内報のご担当者様のために、社内報制作についての基本をQ&A形式でご紹介していきます。 社内報のスタートアップにお役立ていただければ幸いです。

 


 

◆企画テーマの考え方

 

Q1. 企画は面白ければ、どんなテーマでもOKですか?

 

A1. テーマはなんでもいいかというとそうではありません。 誰かを傷つけたり、無駄に不安をあおるようなテーマが社内報には

ふさわしくないからです。 ただ、会社の将来や社員の意識改革のために必要なことならば、

たとえマイナスのテーマであっても伝えることがいい場合もあります。

 

もしある部署でミスが起きたとしたら、それが起きた背景をテーマにすれば、

他の部署にとっての教訓に展開できるということもあるでしょう。

 

たとえば、人任せにした結果ミスが生じたのならば、リーダーシップや

日常のコミュニケーションの課題をテーマにするといいかもしれません。

ミスのないよう気をつけている部署のルールなどを取材して、

社員間で参考にしてもらうといった提案もできます。

そうした場合は、ミスをした部署の特定や社員の吊し上げにならないよう、

取り上げ方の工夫をして、反省点と今後の取り組み方を伝えられれば、

社内報は真の意味で大切な役割を担うことになるでしょう。

POINT 企画は何でもOKではありません。

マイナスの内容もその伝え方を工夫すると企画の幅が広がります。

 

 

 

 

Q2. 企画のテーマは毎回変えなくてはいけないのですか?

 

A2. 毎号同じテーマであれば、読者には新鮮味のない記事に映ってしまいそうです。

読者離れを避けるためにはテーマは毎号変えるのがベストです。

 

けれども、もし同じテーマだったとしても切り口を変えるという方法があります。

たとえば今月は社内がテーマ、来月は国内がテーマ、さらにその次の月は世界が

テーマと視点を広げることで、読者の興味を維持できるかもしれません。

テーマによっては、周知徹底を図るために毎号継続して発信することで

効果が期待できます。

 

そうは言ってもできることなら、各号の特集テーマは編集部で

おおまかに決めておくほうがいいでしょう。というのも、

時節によって毎年取り上げなければいけないテーマというのもあるからです。

 

年始は社長挨拶や新年の目標、春は新入社員の紹介、

決算後は決算報告と来期に向けての意気込み、

年末は一年の締めくくりというように、外せないテーマというものが

社内報には存在します。

 

社内で毎年決まった時期にイベントや新商品発表が行われるのであれば、

その報告ページも必要となるでしょう。

 

ほかにも会社の歴史やコンプライアンスへの取り組みといった、

社員として知っておくべき情報なども社内報のテーマとしては重要です。

 

年間を通しての長期的なテーマを決め、そこから各号の

特集テーマをおおまかに決め、号により緊急のトピックスがある場合は

柔軟に考えます。

年間テーマを編集部で決めていないのであれば提案してみてください。

 

 

★POINT 一年間の企画テーマは編集部で話し合いを。各号の特集のおおよそを

決めておくことも大切。

定番記事、特集記事などは、以下のように考えをまとめることができます。

 

 

 

定番記事:会社の経営方針や業績の報告、事業計画など経営面に即した社内の ニュース
特集企画:年間テーマを念頭に編集会議で決めたテーマ。会社の経営課題からの具体的なテーマ、社員の意識改革、モチベーションアップにつながるようなトピックス。
– 社員間のコミュニケーションを促す企画、連載もの

 

Q3. 発想力が乏しいようです。どんなことをすればアイデアのエキスパートになれますか?

 

A3. 「面白そう」「なるほど」「知らなかった」と感じたものは何でもメモをとる習慣をつけましょう。

 

 

会社の行き帰りにもアイデアは落ちています。電車のなかで隣の人が読んでいる新聞、見上げたときの中吊り広告、人の会話、世の中でどんなことが流行っていて、人がどんな興味を持っているのかを知ることができるのは、いつもの日常のなかに存在しています。

 

何気なく見ているテレビや立ち読みする雑誌などからもアイデアを拾うことができます。
どんなものでも意識的に見たり、聞いたりすると捉え方が変わってくるはずです。それらをとにかくメモしてみてください。

 

すぐに企画につながらなくても、ふとしたときに役に立つことがあるのがアイデアです。エキスパートへの第1歩はメモ魔になることです。

 

★POINT
見たもの、聞いたものは何でもメモに。企画の達人のキホンです。

 

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