社内報校正で迷った文言 新型コロナウィルス【終息】と【収束】 社内報制作の㈱ユー・エス・エス

新型コロナウイルスが今年の初めから猛威を振るっている昨今ですが、どの企業でもこれから発行する社内報には、その計り知れない経済への影響についての記事が多く見受けられます。

そこで目についたのが、コロナの「終息」「収束」のばらつきです。どちらを使うのが正しいのか迷いました。

国語辞典によると、

終息…やむこと。終わること。

収束…おさまりがつくこと。また、おさまりをつけること。

とあり、

用字用語集によると、

終息…〔終わる、絶える、自動詞に限定〕(用例)悪疫が終息、戦火が終息

収束…〔おさめる〕(用例)事態を収束

とありました。

ここで、「終息」は、自然に終わる(コロナウイルスが自然に消える)、「収束」は、人が事態をおさめる(コロナウイルスの拡大を人為的におさめる)というニュアンスの違いがあるのがわかりました。したがって、このふたつの語はどちらが正しいというのではなく、その文意・文脈によって使い分けるべきだと言えそうです

休業、休校措置や外出自粛、東京オリンピックの開催延期など、新型コロナウイルスの感染拡大は私たちの身の回りに大きな影響を及ぼしています。一日も早く日常を取り戻すためにも、感染拡大の事態を早期に「収束」に向かわせることが必要です。そして感染者がいなくなり、この感染症が「終息」してほしいと、心から願わずにいられません。

 

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