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◆消防点検を実施しました!

消防点検
消防点検を実施しました

こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。

みなさんは、「消防点検」ってご存じですか?

本日、私たちの会社で消防点検を実施しました。消防点検とは、建物や施設内で火災が発生した際に安全を確保するために、消火設備や避難経路、警報装置などが正常に機能するかを定期的に確認・点検することです。
今回は消防点検の豆知識について、お話しします。

「点検しておいてよかった」──消防点検の大切さ

先日、会社の裏隣で火事が発生したのですが、そのとき、「消防点検をしておいて本当によかった」と心から感じました。普段使うことのない非常階段を、消防士さんたちが上り下りしながら消火活動を行っている姿を見て、日ごろの点検がいかに大切かを実感したのです。万が一、火がこちらに延焼してきても、消火設備や避難経路が整備されていることで、安心して対応できる体制が整っていると感じました。


消防点検とは?

消防点検とは、火災から命と財産を守るために必要な設備や装置が正しく機能しているかを定期的に確認する作業です。消火器や火災報知器、避難経路など、火災発生時に重要な役割を果たす設備をしっかりと点検することで、いざという時に備えることができます。


消防点検が必要な理由

消防点検は、火災が発生したときに安全に避難するため、また火災を早期に発見し消火するために欠かせない点検です。日本では消防法によって義務付けられており、ビルやマンションなどの建物は定期的に点検を行わなければなりません。

火災は思いがけないときに起こるため、備えが非常に重要です。消防点検は、火災が起きたときに「きちんと機能する」ことを確認するだけでなく、未然に防ぐための仕組みを維持する役割も担っています。


消防点検の種類

消防点検には大きく分けて2種類あります。

  1. 自衛消防点検(月1回程度)
    • 自衛消防点検は、建物の管理者が自分たちで行う点検です。通常は月に1度程度行われます。具体的には、消火器が正しい場所に設置されているか、使用期限や動作確認を行います。さらに、避難経路に障害物がないか、避難表示が明確かどうかなどを確認します。
  2. 専門点検(総合点検は年1回、機器点検は6ヶ月に1回以上)
    • 専門点検は、消防設備士などの資格を持った専門業者が行う点検です。法令に基づき消火設備や避難設備、警報装置の詳細なチェックが行われます。特にスプリンクラーや火災報知器の作動確認、非常用エレベーターの動作確認など、技術的な部分も含まれます。

消防点検でチェックされる主な設備

消防点検では、次のような設備が対象となります。

  • 消火器:期限切れや動作不良がないか確認します。
  • 火災報知器:作動テストを行い、音や光が正常に動作するかをチェックします。
  • 避難器具:避難はしごや非常口の表示灯、誘導灯などがしっかり機能しているか確認します。
  • スプリンクラー:火災時に自動で水を噴出し、火災を抑えるための設備です。
  • 非常用照明:停電時や火災発生時に暗くならないようにするための照明設備です。

消防点検の豆知識

消防点検にまつわる豆知識をいくつか紹介します。

  1. 消火器には使用期限がある
    消火器の使用期限は一般的に約10年、住宅用消火器の場合は約5年とされています。定期点検では、使用期限が切れていないか、万が一の際にちゃんと使えるかを確認します。
  2. 火災報知器は音が鳴るだけではない
    火災報知器は煙や熱を感知すると警報音が鳴るだけでなく、建物によっては消防署に自動通報されるシステムが組み込まれていることもあります。これによって、火災が発生した際に迅速な対応が可能になります。
  3. 避難器具は設置場所が大切
    避難器具は、必要なときにすぐ使える場所にあることが重要です。例えば、非常口の近くやよく目に付く場所に避難はしごや救助袋が置かれていると、慌てずに使えます。日常的にどこにあるか確認しておくと良いでしょう。
  4. 点検証明書の確認
    専門点検が終わった後には「点検証明書」が発行されます。これは、点検が確実に行われたことを示す証明書です。入居者やビル利用者が安心して過ごせるよう、建物の管理者は点検証明書を常備することが求められています。

消防点検を怠るとどうなる?

消防点検が行われていないと、火災発生時に消防設備が正常に機能しない可能性があります。これにより、火災の拡大を防げず、人命や財産に大きな危険が及ぶ恐れがあります。
また、消防点検は法律で義務化されているため、怠ると罰則が科されることもあります。具体的には、点検を行わなかった場合や不適切な報告をした場合には、30万円以下の罰金や拘留の処分、また、消防設備の設置命令に違反した場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられることもあります。
さらに、法律違反となるため、行政からの指導や罰金が科されるだけでなく、場合によっては民事訴訟や刑事訴訟に発展することもあります。特に事業主や建物のオーナーは、その責任を問われることになり、最高で1億円の罰金が科される可能性もあります。
このように、消防点検を怠ることは法的な問題だけでなく、安全面でも重大な影響を及ぼすため、定期的な点検とその結果の報告は非常に重要です。


安心・安全な生活のために

消防点検は建物の安全性を保つための重要な活動です。私たちの会社では消防設備士が行う総合点検を年に一度、11月に実施しています。普段はあまり使うことのない非常階段も、この日には上り下りしながら安全確認を行います。それだけでなく、社員一人ひとりが避難経路を再確認し、いざという時に冷静に行動できるよう準備を整えます。また、消火器や火災報知器などの消火設備もチェックし、その設置場所や使用方法について再教育を行います。
こうして定期的に点検を行うことで、安心・安全な環境を維持し、万が一の事態にも備えています。

安心・安全な生活を送るためにも、建物の管理者や利用者として消防点検の重要性を理解し、日頃から設備の位置や使用方法を確認しておくことが大切です。
私たちは今後も定期的な点検と教育を続けることで、安心・安全な職場環境を維持し、全員が安心して働ける空間づくりに努めていきます。

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