新入社員全員の顔写真は一般的にプロカメラマンに頼みますが、今般のような新型コロナ感染症の影響下では一堂に会しての撮影は難しく、社内報や会報誌の写真も今年は支店や部署ごとに担当者が撮影するケースが増えました。しかし、写真の出来は残念ながらバラバラです。 そこである程度のクオリティーを保つための撮影ポイントを今回はご紹介します。
室内蛍光灯編
まずは代表的な室内蛍光灯編です。ポイント4つ。背景(バック)と照明、撮影距離、色(ホワイトバランス)です。
●背景と照明
シンプルに背景となる壁を決めます。このとき壁から50センチ前後離して、その上で天井の蛍光灯が前方斜め上45度前後になるような場所(位置)を探し、そこに印を付け被写体になる社員に立ってもらいます (椅子でも可)。パーテンション代わりに模造紙やケント紙を貼って背景を作ってもいいでしょう。
●撮影距離
カメラ位置はそこから1m半~2mは離します。写真がバストアップ(胸の辺りで切る)の範囲になるように、最初にズームレンズで調整します(決めたズームはそのまま動かさない)。この距離を一定にするため三脚を使いましょう。撮影者の手ブレも防げます。どうしても手持ちの場合は撮影者の位置にも印を付けておきましょう。
●ホワイトバランスはオートか蛍光灯を選びましょう。
●レフ板代わりに白いボードか白い紙をモデル自身に持ってもらい、補助光を当てると光のバランスが良くなります。
●撮影での注意は白い壁をバックにオートで撮ると、顔は暗く映ってしまうので、露出補正はプラス側でもう1枚撮っておきましょう。
●社内報や広報誌でも好印象の写真はやはり笑顔です。少し口角を上げ、目が笑うと柔らかい表情になります。苦手な人もいるので、緊張を和らげるための会話や周りの人の声掛けもお願いしましょう。