今回は、社内報や会社案内をはじめ、様々な冊子の製本作業の工程で重要になる「面付け」についてご紹介いたします。
印刷業界に携わる人でなければあまり聞き慣れない言葉だと思いますし、業界内でも冊子などの制作・印刷に関わった際に、面付けについて戸惑う方を多く見てきました。
この面付けのルールを知っておくとスムーズに印刷工程に関わることができますし、企画・構成についても違った視点で考えることができると思います。
そこで今回は、少し複雑な「面付け」についてわかりやすくお伝えします!
通常オフィスや自宅などにある印刷機で両面印刷をすると、1ページ目の裏は2ページ目になりますよね?
しかし冊子を印刷会社で印刷する場合、このような単純な両面印刷をするわけではありません。
どのように印刷して製本するかというと、1枚の印刷用紙にまとめていくつかのページを印刷し、刷り上がったものを折り込んでひとまとめにして裁断、そして製本といった工程を経て、本や冊子の形になります。
一般的には1枚の大きな印刷用紙に、表面と裏面それぞれ8ページ分を配置して印刷するため、8の倍数のページ数で構成を考える必要があります。
このように「面付け」は、各ページが正しい順番で並ぶように配置するもので、本の形になっていくために不可欠な工程なのです。
本や冊子の製本の仕方によって、「面付け」の種類も変わってきます。
1つ目は、無線綴じの製本の際に主に用いられる「基本的な面付け」です。
先述したように、印刷の際には1枚の大きな用紙に16ページ(表面8ページ・裏面8ページ)を配置して印刷していきます。
その用紙を中央で二つ折り→回転して二つ折りを繰り返して束になっていき、順番通りのページになっていきます。
2つ目は、中綴じの製本の際に用いられる面付けです。
中綴じというのは、冊子の中央に針金(ホッチキス)で留めて綴じる製本です。1枚の用紙に印刷されるページ数は変わらず、2・4・8・16です。
基本的な面付けと異なるのは、印刷されるページの組み合わせ配置です。
中綴じ製本の場合は、冊子を開いて(見開き状態)、ページの束を組み合わせて製本されるため、見開きで配置されるページが最初から数えた順番・最後から数えた順番にページが配置されていきます。
今回は、製本作業に不可欠な「面付け」についてご説明しました。
少し複雑な内容でしたので、難しく感じた方もいらっしゃると思います。
もちろんページ数によって、面付けも変わるのでバリエーションも多種多様です。
WEBで検索すると、簡単に面付けの計算をしてくれるサイトもあるようです!
この機会に「面付け」を理解していきましょう!
ユー・エス・エスでは、さまざまな企業様の社内報などのデザインから印刷までのお手伝いをしております。
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