株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

■デザイン印刷百科

◆オンデマンドとオフセット、印刷の違いって、何ですか??

覚えておきたい!「オンデマンド印刷」「オフセット印刷」印刷方法の違いについて(株式会社ユー・エス・エス)

こんにちは。
東京文京区 護国寺の 広報をデザインする会社 株式会社ユー・エス・エスです。

「印刷」には、ご家庭や会社で使うプリンタでの印刷から、印刷工場にある大型の機械から出力される印刷まで、大小様々で多種多様なものがあります。
近年では、手軽に名刺やパンフレットなどをネット上で注文できるサービスもありますね。

そんな印刷のなかで、「オンデマンド印刷」「オフセット印刷」という2種類の印刷方法が存在します。2つの方法の違いがイマイチわからない…という方も多いと思いますので、今回は、その違いやメリットなどを解説していきます!

●「オンデマンド印刷」とは?

オンデマンド印刷とは?(株式会社ユー・エス・エス)

オンデマンド印刷の「オンデマンド」には、「必要なもの、必要なだけ」という意味があります。
印刷用の版を必要とせず、インクジェット方式などを利用した高速デジタル印刷機による印刷方式のことです。

★オンデマンド印刷のメリット

1.少量部数向き

「必要なだけ」という意味から、少量での印刷にもコストを抑えて印刷することが可能になります。

2.納期がはやい

印刷版を必要としないため、データがあればすぐに印刷することが可能になります。

★オンデマンド印刷のデメリット

1.大量部数には向かない

大量印刷になると、逆にコストがかかってしまうことがあります。

2.色の精度や再現度に限界がある

版を利用せず、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4つの決まったインクを掛け合わせて印刷するため、色の再現度がオフセット印刷に比べ劣ることがあります。
しかし、近年は印刷機の精度も上がっているため見劣りしない印刷が可能になってきました。

3.一定サイズ以上の印刷、特殊加工ができない場合がある

印刷機によってはサイズの限界があるため、大きいサイズは対応できない場合があります。また、プリンタ方式の印刷がほとんどなので、箔押し加工や活版印刷などの特殊加工ができないことが多いです。
しかし、オンデマンド印刷とオフセット印刷を組み合わせて、特殊加工を行う手法もあるようです。

●「オフセット印刷」とは?

オフセット印刷とは?(株式会社ユー・エス・エス)

最初に版(印刷の原本)を作成し、その後版に塗られたインクをゴムブラケットに転写してから紙に印刷します。
インクを紙にしっかりと密着させて印刷するため、写真や文字などを細部まで鮮明に表現でき、書籍や雑誌の印刷からポスターなど幅広く利用されています。

オフセット印刷の流れ(株式会社ユー・エス・エス)


オフセット印刷の仕組み

★オフセット印刷のメリット

1.大部数向き

大量に印刷する場合は、オフセット印刷は生産性が高いため1枚あたりのコストを抑えて印刷することが可能です。

2.高品質で安定した仕上がり

一度版を作成して転写するため、紙にしっかりとインクが密着し、文字はもちろん写真も鮮明に表現することが可能になります。
また、版のイメージから転写するので、ゆらぎが少ない安定した仕上がりになります。

3.さまざまなインクや加工で印刷が可能

オンデマンド印刷は、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)と決まったインクで印刷しますが、オフセット印刷では、CMYKインク以外にも「特色」と呼ばれる金色・銀色、蛍光インクなどCMYKで表現できない色を使った印刷にも対応することができます。
特色についてこちらの記事もご覧ください!

★オフセット印刷のデメリット

1.小ロットには向かない

版の作成にコストがかかってしまうため、少ない部数で印刷するとコストが割高になってしまいます。部数によっては、オンデマンド印刷のほうが安く印刷することができます。

2.納期に時間がかかる

版の作成に時間がかかる・インクを乾燥させる時間が必要という工程があるため、納期に時間がかかってきます。

印刷所にあるオフセット印刷機の一例(株式会社ユー・エス・エス)

まとめ

いかがでしたか?

今回は、2つの印刷方法「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違いについて説明させていただきました。

それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、印刷物によってそれぞれの特徴を見極めて使い分けるとよいと思います。

東京文京区 護国寺 の 広報をデザインする会社 株式会社ユー・エス・エスでは、様々な企業様のデザインから印刷までお手伝いをしております。

印刷に関しても、担当者がご予算・ご要望によってご提案いたします。
社内報などのご相談は、ぜひこちらからお問い合わせください。

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