株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

■デザイン印刷百科

◆知っておきたい印刷物トラブル~間違いのない印刷物制作のために~乱丁・落丁(らんちょう・らくちょう)について

知っておきたい印刷物トラブル~間違いのない印刷物制作のために~乱丁・落丁(らんちょう・らくちょう)
知っておきたい印刷物トラブル~間違いのない印刷物制作のために~乱丁・落丁(らんちょう・らくちょう)


こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。

今回は、印刷物で発生することがあるトラブル「乱丁・落丁(らんちょう・らくちょう)」についてわかりやすく説明します。

■ 乱丁・落丁【らんちょう・らくちょう】とは?

「乱丁」とは、製本の際にページの順番が間違ってしまうことを指します。「落丁」とは、一部のページが抜け落ちてしまうことを指します。どちらも製本工程で発生する重大なミスで、印刷物の品質に大きく影響します。

■ 丁合(ちょうあい)とは?

丁合とは、16ページ分が刷り込まれた1枚の印刷用紙をページの順番通りに折りたたんでいく作業です。これを「折り丁」といい、この折り丁をページ順に1つずつ取り揃えて1冊にまとめる作業を指します。

■ 丁合作業の流れ

丁合作業は手作業ではなく、「丁合機」と呼ばれる機械で行います。この機械には乱丁や落丁を防ぐためのセンサーが付いています。そのため、通常はこういったトラブルは発生しません。
しかし、機械に紙が引っかかって止まってしまうことがあります。この際、引っかかった紙を取り除いて再開するときに、間違って順番の違う折り丁を入れてしまったり、一部のページが抜け落ちてしまうことがまれにあります。

■ トラブルを防ぐための工夫

乱丁や落丁といったトラブルを防ぐために、各折り丁の背に「背丁(せちょう)」という版名と折の番号が付けられています。また、「背標(せひょう)」という印も付けられており、この印が途切れたりばらばらになったりすると、折り丁が正しく揃っていないことが一目でわかります。これにより、ミスを見つけやすくなります。

■ 人間の目によるチェックの重要性

とはいえ、機械も人間が操作するものです。残念ながら、ミスがゼロになることはありません。だからこそ、最終的には人間の目で細心の注意を払い、印刷物に間違いがないか確認することが重要です。

■ 当社の取り組み

当社では、協力会社である印刷会社の品質管理にも気を配り、ミスのない商品をお客様にお届けする努力をしております。印刷物の品質を保つために、日々改善を重ね、万全の体制で取り組んでいます。






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