こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
今日は、当社の校正作業において、「調べる」ことの重要性を中心にご紹介します。
校正の仕事は、単に誤字脱字を見つけるだけではありません。文章の内容が正確であるか、情報が最新であるかを確認することも重要です。ここで「調べる技術」を駆使する必要があります。
「校閲」といいますが、例えば、専門用語の使い方や統計データの正確性を確認する際には、信頼性の高い情報源を迅速に見つけ出す能力が求められます。
校閲作業は以下のような場面で必要とされます。
用語の確認
専門用語や業界用語の正確な意味を理解することは、校正者にとって必須です。特に、異なる業界や分野に関する広報物では、用語の使い方が異なることがあります。信頼できる辞書や専門サイトを活用して、正確な情報を確認します。
人物情報の調査
広報物に登場する人物の経歴や業績を確認することも重要です。公式なプロフィールや信頼できるニュースソースを参照することで、誤った情報を排除し、正確な内容を提供することができます。
データの裏付け
主張やデータに関する情報が正確かどうかを確認するために、関連する統計データや研究結果を調査することが必要です。公的機関や学術的なデータベースを利用することで、信頼性の高い情報を得ることができます。
では、社内報を例に挙げてみましょう。以下に社内報の校閲における重要なポイントをまとめます。
1.企業イメージの一貫性確保
・企業理念や価値観との整合性を確認
・ブランドガイドラインに沿った表現や用語の使用
・トーンや文体の統一
2. 正確性の徹底
・人名、役職名、部署名の最新情報との照合
・数値、統計データ、財務情報の正確性確認
・製品やサービスの仕様、特徴の正確な記述
3.法的・倫理的配慮
・個人情報保護法への準拠
・著作権侵害の回避
・誇大広告や不適切な表現の排除
4.読みやすさと構成の最適化
・見出しと本文の整合性確認
・専門用語の適切な説明
・文章の長さや難易度の調整
5.社内特有の表現への注意
・社内で通用する略語や専門用語の適切な使用
・社内文化を反映しつつ、過度に内輪的な表現を避ける
6.時事性と最新情報の反映
・業界動向や市場状況の最新情報の反映
・古い情報や過去の出来事の適切な表現
校正の技術は、単なる誤字脱字の修正にとどまらず、情報の正確性を確保するための重要な役割を果たしています。
ユー・エス・エスでは、これからも校閲(調べる技術)を駆使して、質の高い校正サービスを提供してまいります。
最後に、今回のテーマに関連して、小林昌樹さんの『調べる技術』という本をご紹介します。この本は、効率的に情報を集めるための具体的な手法や、信頼性の高い情報源の見極め方について詳しく解説しています。校正の仕事においても非常に参考になる一冊です。