こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
上の写真は、奈良県斑鳩町(いかるがちょう)の法起寺(ほうきじ・ほっきじ)三重塔と、一面に咲き誇るコスモス畑です。斑鳩町の穏やかな秋の空気と相まって、訪れる人々に季節の彩りと歴史的な趣を楽しませてくれるのですが、今回、この美しい風景を、お客様の機関紙秋号の表紙デザインとしてご提案しました。
この機関紙の表紙は「世界遺産を巡る」というテーマで、日本各地の世界遺産を順番に紹介する企画が進行中です。今号は法隆寺をテーマに、法隆寺とその周辺の歴史的な価値を感じさせる写真の中から、複数のデザイン案をご提案し、最終的に法起寺三重塔とコスモス畑に決定しました。季節感と日本の歴史的背景を一緒に伝える秋らしいデザインが決め手だったようです。
法起寺三重塔、慶雲3年(706年)に創建された現存最古の木造三重塔として知られ、法隆寺や法輪寺の塔とともに美しい調和をなす「斑鳩三塔」として親しまれています。
法隆寺は言わずと知れた世界遺産で、飛鳥時代に創建された日本最古の木造建築が残っていますが、法起寺も「法隆寺地域の仏教建造物」の一部として1993年に世界文化遺産に登録されており、その近くには秋になると一面にコスモスが咲き誇ることで知られています。
法起寺のコスモス畑を秋号の表紙に選んだのは、単に美しい景観だからというだけではありません。
デザインの意図として、伝統と季節の彩りを共存させ、日本ならではの秋の趣を伝えることを目指しました。お客様にも「法起寺のコスモス畑が醸し出す静かな秋の風景は、見る人に穏やかさと癒しを与える」と好評をいただき、表紙デザインの決定に至りました。
今回の秋号では、世界遺産の法隆寺地域として、秋の風物詩である法起寺のコスモス畑を表紙デザインに採用し、奈良の歴史と季節の彩りを詰め込んだ表紙に仕上がりました。この表紙で、自然の美しさや歴史的な価値を読者の方に伝えられればうれしいです。
表紙づくりは魅力的なビジュアルはもちろん重要ですが、それだけでは不十分です。内容の本質を反映し、読者にとって有意義なテーマを伝える役割も担っています。例えば、歴史的な背景や文化的な要素をしっかりと表現することで、読者がその内容に興味を持ち、より深く理解するきっかけとなります。
私たちは、質の高いデザインと内容が融合することで、読者にとって価値ある情報源となることを目指しています。これからも様々なテーマから魅力を最大限引きだし、皆様にお届けできるよう努めてまいります。
秋が深まるこの時期、斑鳩町の法起寺を訪れて、美しいコスモス畑を楽しんでみてはいかがでしょうか。