■デザイン印刷百科

引き算のデザイン

今の社会には多くの情報が溢れています。

その中で情報を効率的に伝達するためには、シンプルにまとめることが求められます。

要点を整理し、同列の項目や重複する表現は同じ表現にまとめるなど、情報を見る方が混乱しないようにすることが重要です。

また、人は一度に処理できる情報量が限られるため、はじめから多くの情報を詰め込まないことが大事になります。

例えば、キャッチコピーなどは「読ませる」機能に加え「見る」機能も問われます。
なるべく簡潔に、パッと見ただけで内容を把握できることが求められます。
あれもこれも伝えたいという気持ちは分かりますが、文字量が多くなるとかえって読まれません。

また、アピールすることが目的になって、あちこちに情報を展開することもかえって見る方にとっては混乱を招きます。

足し算で多くの情報を見せたい気持ちをぐっと抑えて、引き算でデザインすることが、ひいてはユーザーのためであるということを意識すると、より情報が分かりやすく伝わるでしょう。