小学校の図工や自由研究などで、カッターを使うことはあったと思いますが、大人になって頻繁に使う機会ってあまりないですよね。
私たちの元の社名は「上田写真製版所」といいますが、「製版(せいはん)」とは印刷用の版を作ることです。かつては製版技術者たちが、版下(はんした:製版する際の元になる原稿)をもとに、ライトテーブルの上でカッターナイフを使いながら手作業で印刷用の版である「製版フィルム」を作っていました。
今でも印刷やデザインの実務では、出来上がりサイズを確認するために、カンプ(完成見本)を「トリムマーク※」に沿ってカッターナイフで断裁する作業を行う機会があります。
※トリムマーク:印刷物の裁断位置を示すためのマーク。
英語でいうtrim=trimming(トリミング)を行う際に必要なマーク。
ただ、カッターナイフってうまく真っ直ぐ切るのって難しいですよね。
左手用・両手用など利き手に合わせたカッターナイフを使うことで、怪我の防止・作業時のストレスを緩和できます。
机が傷ついたり、紙などがズレてしまうことを防ぐ、「カッターナイフ専用の作業マット」を使用しましょう。文房具を取り扱っているお店や100円ショップなどでも購入することができます。
グリッドが入っているタイプもありますので、カットしやすくなります。
トリムマークに沿ってまっすぐ裁断したい時は、定規を使いましょう。この時のポイントは「厚みのあるもの」を使用してください。
薄い定規だと、乗り上げてしまうため手を傷つけ怪我の恐れがあります。
カッターナイフには、2通りの持ち方があります。
1つ目は「鉛筆持ち」です。こちらは、細く繊細な作業をする際に適しています。
2つ目が「指差し持ち」と呼ばれる、手のひらでしっかり握り、人差し指をカッターナイフの背の部分に当てる持ち方です。
ブレずに安定して切ることができますので、トリムマークに沿って真っ直ぐ切るには後者の「指差し持ち」が適しています。
1.カッターを扱う場所は、がたつきのある机や不安定な場所ではなく、安定した平らな場所で作業してください。
2.押さえる手の位置に気をつけましょう。
刃の進む方向に手を置くと、勢いあまってケガをしてしまう可能性があります。
3.「包丁を使う」姿勢で切りましょう!
座った姿勢より立った姿勢の方が体は安定しますよね。まっすぐ立って正しい姿勢で作業しましょう。
4.力を入れすぎないように切りましょう!
仕事でも家庭でも学校でも有効な、正しいカッターナイフの使い方についてご説明させていただきました。
特に、仕事で印刷やデザインに携わる人にとっては、比較的使用頻度の高い道具のひとつです。
正確に切れるコツを掴んで、ぜひ正しく安全に使ってください!
ユー・エス・エスでは、様々な企業様のデザインから印刷までを担当している実績があります。
印刷に関しても、品質の高いものから、リーズナブルな価格のものまで、担当者がお客様のご要望をお伺いして、最適なものをご提案いたします。
社内報や会社案内、ポスターデザインなどのご相談は、ぜひこちらからお問い合わせください。