こんにちは。
制作部の韓です。
今回は、日本と中国の紙の寸法・規格についてご紹介いたします。
一般の方もよく使うコピー用紙のA判・B判(A列・B列)は、国際標準(ISO 216)で定められている紙の寸法で、世界各国で使われています。しかし、印刷業においては様々な紙のサイズがありますので、原紙寸法(裁断前の紙)も知っておく必要があります。歴史、経済、技術の影響で、各国ごとに原紙、用紙の寸法・規格がそれぞれ異なります。
日本の紙の寸法はJIS(日本工業規格)で定められていて、原紙はA列本判、B列本判、四六判、菊判、ハトロン判の5種類のサイズがあります。
A列本判—-国際規格(ISO-Aシリーズ)625mm×880mm:
世界各国で使われている仕上り寸法の国際規格(ISO)。ドイツの工業規格「DIN 476」を基にしています。
B列本判—-日本独自規格(JIS-Bシリーズ)765mm×1,085mm:
日本国内の伝統的な規格です。国際規格(ISO)のB判とは異なるため、注意が必要です。
四六判—-788mm×1,091mm:
明治時代にイギリスから輸入された寸法で、4寸×6寸のページを32面取ることができるため「四六判」と呼ばれるようになりました。
菊判—-636mm×939mm:
昔の新聞用紙の寸法です。
ハトロン判—-900 mm×1,200mm
ドイツ語の「patronen papier:パトローネン パピアー(弾丸の薬莢を包む紙)」が語源とされています。
仕上がり寸法対照表 単位(mm)
一方、中国の紙の「原紙寸法」と「仕上り寸法」は、日本と若干違いがあります。寸法は「開」と呼ばれ、例えば原紙の1/16は「16開」といいます。
中国の原紙は一般的に二つあり、「正度紙」と「大度紙」と呼ばれます。
正度紙—-787 mm×1,092mm
中華民国時代に日本から輸入した原紙サイズです。昔から全ての印刷物には正度紙が使われ、裁断します。しかし国際規格と違い、使いにくい場合もあります。
大度紙—-889 mm×1,194mm
正度紙より大きく、国際規格(ISO216)と最も近い規格です。ドイツの工業規格「DIN 476」を基にしています。
近年は新標準のサイズの大度紙(880mm×1,230mm)もよく使われます。国際標準に近いためA4サイズ(210mm×297mm)の仕上がりが可能になりますが、費用面で考えると210mm×285mmのサイズがよく使われます。
仕上がり寸法対照表 単位(mm)
日本・中国 原紙寸法対照表
日本と中国は昔から独自の用紙サイズがあります。また、フランス、カナダ、アメリカなどでも用紙サイズが異なります。海外に向けて印刷物を作るときは、配布する国の用紙サイズを確認してから制作するとよいでしょう。
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