こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
毎日暑い日が続いていますが「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、今週末から気温が下がり東京も過ごしやすくなりそうです。今日は、お彼岸についての豆知識をご紹介いたします。
秋のお彼岸(あきのおひがん)は、日本の伝統行事であり、春分や秋分の時期に行われます。お彼岸は仏教の教えに基づいており、仏道修行によって悟りの境地に達する「彼岸(ひがん)」と、私たちが生きているこの現世「此岸(しがん)」を対比させた概念です。春分や秋分の日を中心に、前後3日間を加えた7日間が「お彼岸」とされており、2024年の秋のお彼岸は9月20日から9月26日までです。
お彼岸は、先祖供養のための行事として定着しています。この時期は昼と夜の長さがほぼ同じになるため、自然界のバランスが取れ、心も穏やかになると考えられています。このバランスが、此岸と彼岸の距離が近くなるとされ、先祖と交わりやすい時期だとも言われます。
お彼岸の習慣は平安時代から続いており、当初は貴族や武士が中心でしたが、江戸時代には庶民にも広がり、現在に至っています。この期間にはお墓参りをする家庭が多く、特に秋のお彼岸は収穫の時期とも重なるため、祖先への感謝を込めて新米や収穫物をお供えする風習もあります。
お彼岸には、特に「ぼたもち」や「おはぎ」といった和菓子をお供えするのが一般的です。春のお彼岸には「ぼたん餅」(ぼたもち)、秋のお彼岸には「お萩」(おはぎ)と呼ばれますが、実際には同じものです。名前の違いは、春に咲く牡丹の花(ぼたん)と、秋に咲く萩の花(はぎ)に由来しているそう。
また、お供え物としては、日持ちのするお菓子(個人的には、京都の千寿せんべいがオススメ。個包装してあり、コーヒーにも合います)や、季節の果物や野菜、お花も人気です。秋には柿や梨、栗、りんごなどがよく選ばれます。これらは先祖への感謝の気持ちとともに、自然の恵みに対する感謝も込められています。
秋のお彼岸には、お墓参りをすることが多いですが、マナーもいくつか知っておくと役立ちます。まず、事前にお墓を掃除することが大切です。墓石をきれいに磨き、周囲の雑草を取り除くことで、先祖に対する感謝の気持ちを示します。
次に、お花やお線香をお供えする際は、無理に高価なものを用意する必要はありません。大切なのは、心からの感謝の気持ちです。秋には季節の花である彼岸花やキクの花がよく見られますが、故人の好きだった花を選ぶのも一つの方法ですね。
お墓参りが終わった後は、お寺や霊園で手を合わせ、仏様に感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。お線香の煙には邪気を払う力があるとされているため、しっかりとお供えすることが重要です。
近年では、仕事や家庭の事情でお彼岸にお墓参りに行けない方も増えています。そのため、代行サービスを利用したり、オンラインで供養する方法もあります。しかし、直接お墓参りに行くことの意義は今もなお大切にされています。
秋のお彼岸は、先祖に感謝し、自分自身の生活を見つめ直す良い機会でもあります。この時期に家族と共に過ごし、先祖への感謝を伝えることは、次世代にも受け継ぎたい大切な日本の文化です。
秋のお彼岸は、先祖供養と感謝の気持ちを表す日本の伝統行事です。お墓参りを通じて家族や先祖とのつながりを再確認し、心穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。また、現代社会では忙しい中でも心を込めて供養する方法が増えていますが、直接お墓に足を運ぶ大切さも忘れずに。秋の彼岸に先祖を偲び、感謝の気持ちを捧げましょう。