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東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
新年の締めくくりともいえる「どんど焼き」は、日本各地で行われる小正月(こしょうがつ・1月15日頃)の伝統行事です。お正月飾りや書き初めを燃やして、その煙に乗せて一年の無病息災や学業成就を祈ります。
本記事では、どんど焼きの由来や地域ごとの特色、さらに楽しみ方についてご紹介いたします。
どんど焼きは、お正月に家々に訪れた年神様を天に送り返す行事です。年神様は新年の幸福や繁栄をもたらす神とされており、その存在に感謝するために行われます。門松やしめ縄、書き初めを集めて燃やすことで、煙とともに感謝の気持ちを届けるとされています。また、その火で焼いた団子や餅を食べることで、健康や無病息災を祈願します。
どんど焼きは「左義長(さぎちょう)」とも呼ばれ、平安時代の宮中行事がルーツとされています。当時は、青竹や藁を用いて松明を作り、それを燃やして厄払いを行っていました。この文化が庶民に広まり、現在のどんど焼きの形になったとされています。特に、左義長は火の力によって邪気を払う象徴的な儀式として重要視されていました。
関東地方では、大規模などんど焼きが開催されることが多く、近隣住民が参加して一緒に楽しむのが特徴です。竹や藁で作った大きなやぐらにお正月飾りを積み上げ、盛大に燃やし、その炎の前で皆で団子や餅を焼いて食べればコミュニティの絆が深まります。
関西では「とんど」と呼ばれることが多く、地域の集会所や神社で行われます。火の周りで甘酒を振る舞われたり、餅や団子を焼くのが一般的です。また、地域によっては特別な料理が用意され、参加者同士で交流する場ともなります。
寒さが厳しい北海道や東北地方では、雪の中でどんど焼きを行うことが多く、火の温かさが一層印象的です。雪景色と炎のコントラストが美しい光景を生み出し、多くの人々がその光景を楽しむために訪れます。この地域ならではの風情ある雰囲気は、多くの人々に愛されています。
九州地方では「鬼火焚き」とも呼ばれ、地域の神社や広場で行われます。火で炙った餅や団子を食べる風習は、全国共通の健康祈願の一環ですが、一部では特別な具材を混ぜ込んだ餅が用意されるなど、それぞれの地域によって独自のスタイルがあります。
参加者は自宅で使用した門松やしめ縄、書き初めなどを持参し、それらを燃やすことで年神様への感謝の気持ちを表します。この行為には「新しい年への願い」を込める意味もあります。
どんど焼きの火で焼いた団子や餅は格別です。地域によっては、専用の竹串に刺して焼くスタイルも見られます。その場で焼いたものを家族や友人と分け合いながら食べることで、1年間の無病息災を祈ります。
どんど焼きは美しい炎と人々の笑顔が交錯する瞬間です。家族と過ごす風景や炎を写真に収めることで、楽しい思い出として形に残しましょう。特別な瞬間を記録することは、後々振り返った時にも嬉しいものです。
どんど焼きは夜に行われることも多いため、夜景モードや手持ち夜景モードを活用しましょう。炎の揺らぎが美しく写ります。
長時間露光を使うと、炎の動きがドラマチックに撮影できます。三脚を使うとさらに効果的です。
家族や友人とともに撮影することで、温かみのある写真が残せます。火を背景にしたシルエット写真もおすすめです。
どんど焼きは、地域ごとの特色が色濃く反映された伝統行事。その由来を知り、地域のイベントに参加することで、日本文化の奥深さを実感できるでしょう。また、どんど焼きの火で焼いた団子や餅を楽しみながら、健康や幸運を祈るひとときは、新しい年のスタートにふさわしいものです。
今年はぜひ、どんど焼きに参加して、日本の伝統文化と人々とのつながりを感じる素晴らしい体験をしてみてはいかがでしょうか?