「ヤクルト」といえば、毎朝の習慣として飲んでいる方も多いのではないでしょうか。特に腸内環境を整える効果が期待されるこの乳酸菌飲料は、健康を意識する多くの人々に愛されています。
今回は、当社が所属している文京区産業協会の施設見学会で、そんなヤクルトを製造している工場の一つ、茨城工場にお邪魔しました。ここでは、ヤクルトの歴史や人気商品の秘密、さらには工場での取り組みについて、わかりやすくお届けします!
株式会社ヤクルトは1935年に創業されました。「乳酸菌飲料といえばヤクルト」と言われるほど、健康をサポートする存在として広く知られています。
さらに、ヤクルトといえば「ヤクルトレディ」。地域の方と交流しながら商品を届ける仕組みが、多くの人に愛される理由の一つです。
ヤクルトのスタートは、代田稔(しろたみのる)博士という医学者が1930年に乳酸菌の研究を始めたことから。博士は「腸が健康であれば、体全体が元気になる」と考え、乳酸菌シロタ株を発見しました。この乳酸菌を使った飲料が、私たちが知っている「ヤクルト」です。
ちなみに「ヤクルト」という名前は、エスペラント語でヨーグルトを意味するヤフルト(Jahurto)を元にした造語(同社の登録商標)です。「世界中の人々の健康に役立てたい」という思いが込められています。
ヤクルトは国内外で人気が高く、2024年の売上高は5000億円を超えたそうです。特に注目したいのが、最近話題の「ヤクルト1000」。次で詳しくご紹介しますね。
「ヤクルト1000」を飲んだことがある方も多いのでは?2019年に登場して以来、爆発的な人気を博している商品です。「ストレスを和らげる」「睡眠の質を上げる」といった効果が期待できると話題になりました。
ヤクルト1000の最大の特徴は、1mlあたり10億個という驚異的な乳酸菌シロタ株の密度です。これは従来のヤクルト製品と比較して圧倒的に高く、プロバイオティクスの新たな可能性を示しています。
茨城工場では、ヤクルトをはじめとする製品がどのように作られているのかを見ることができました。幅広い年齢層の方々が参加できる工場見学プログラムで、製品の秘密や企業の歴史を知ることができます。工場内での製造プロセスは、最先端の技術と徹底した品質管理がいきわたっていました。
工場内では、ヤクルト、BF1、ヤクルト400LT、ヤクルト300V、ヤクルトSHEsの5種類の製品が、24時間体制で生産されていました。最新鋭の専用機が、まるでロボットのように正確に稼働する様子は、まさに技術の粋を感じさせるものでした。
特に印象的だったのは、工場全体に行き渡る厳格な衛生管理です。清潔感あふれる生産ラインは、私たちが日常的に飲んでいる製品の安全性を改めて実感させてくれました。
工場見学では、容器の成形から製品が出荷されるまでの全工程を目の当たりにすることができました。映像による解説や、実際の製造ラインを間近で見られる貴重な体験は、ヤクルトの製品への理解をさらに深めてくれました。最後には試飲できる新鮮な製品と、記念になるお土産も用意されており、充実した工場見学となりました。
見学して感じたのは、「安心・安全な商品を届けたい」というヤクルトの強い思い。スタッフの方々が誇りを持って働いている姿がとても素敵でした。
ヤクルトの茨木工場を訪れ、ヤクルトというブランドの底力を肌で感じることができました。普段何気なく飲んでいるヤクルトですが、その背後には多くの技術と努力があることを知り、感動しました。長い歴史の中で築き上げられた信頼、科学的な研究に裏打ちされた製品、そしてそれを支えるスタッフや工場の技術――どれもが素晴らしかったです。
この工場見学を通じて、自分自身の健康管理について考える良いきっかけにもなり、ヤクルトへの愛着が一層深まりました。この経験を活かして日々をより充実させたいと思います。