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◆消火器の豆知識

消火器の豆知識
消火器の豆知識


こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。

先日、消防点検についてお話しましたが、今回は消火器についての豆知識をご紹介いたします。

消火器の基本知識 ─ 火災から守る小さなヒーロー

消火器は、火災が発生した際に初期消火を行うための重要な設備です。普段はあまり使わないため意識することも少ないかもしれませんが、いざというときに正しい使い方や知識を知っておくことで、被害を最小限に抑えることができます。


消火器の役割と重要性

消火器は、小さな火災であれば初期の段階で火を抑える力を持っています。火災は初期消火が鍵で、発火から数分以内であれば、適切な方法で消火器を使うことで火が広がるのを防げる可能性が高いです。火が大きくなってしまう前に、消火器で迅速に対応することが、命や財産を守るために重要です。


消火器の種類

消火器にはいくつかの種類があり、火災の原因や場所に応じて適切な消火器を選ぶことが大切です。以下に代表的な消火器の種類を紹介します。

  1. 粉末消火器
    特徴:一般的に広く普及しているタイプで、家庭やオフィスでよく見かけます。粉末が火にかかると酸素を遮断し、火を消します。
    適応火災:油火災(B火災)や電気火災(C火災)にも対応しており、さまざまな場所で使いやすいのが特徴です。
  2. 強化液消火器
    特徴:水をベースにした液体が噴射され、炎の温度を下げて消火します。強化液が含まれているため、少量で効果的な消火が可能です。冷却効果が高く、浸透性もあるため、再燃のリスクを低減できます。
    適応火災: 特に木材や紙などが燃える普通火災(A火災)に適しています。
  3. 二酸化炭素消火器
    特徴:火災現場に二酸化炭素ガスを放出し、酸素を遮断して火を消します。周囲の温度を下げずに消火できるため、コンピュータ室や厨房などの精密機器がある場所に向いています。
    適応火災:油火災や電気火災に適しています。
  4. ハロゲン化物消火器
    特殊なガス(ハロン)を放出して消火します。精密機械や電子機器が多い場所で使われることが多く、二次被害を抑えながら消火が可能です。ただし、環境への影響が懸念されるため、一般的にはあまり使われません。

消火器はそれぞれ異なる特性と用途がありますので、設置場所や予想される火災の種類に応じて適切なものを選ぶことが重要です。特に家庭やオフィスでは、多様な種類の消火器を備えておくことが推奨されます。また、各消火器には対応する火災の種類(A:普通火災、B:油火災、C:電気火災)が表示されているため、それを確認することも大切です。


消火器の使用方法

消火器を使う際の基本手順を覚えておくと、いざというときに慌てずに行動できます。使い方の手順は「ピン・ポン・パン」と覚えておくと簡単です。

  1. ピン(Pin) – 安全ピンを引き抜く
    消火器のハンドル部分についている安全ピンを引き抜きます。このピンが抜かれないとレバーを握ることができません。ピンは通常、黄色で目立つ位置にあります。
  2. ポン(Point) – ホースの先を火元に向ける
    消火器のホースをしっかりと持ち、火の根元に向けます。火の上部に向けても効果が薄いため、炎の根元を狙うことがポイントです。風向きにも注意し、風上から火元に向けて噴射することが望ましいです。
  3. パン(Press) – レバーを強く押して噴射する
    レバーを強く握ると消火剤が勢いよく噴射されます。火の根元に向けて噴射を続け、完全に消えるまで押し続けましょう。
消火器の使い方
消火器の使い方



注意点

  • 安全確認: 使用前に周囲の安全を確認し、自分自身が安全な位置から消火活動を行うよう心掛けましょう。
  • 逃げ道の確保: 火災現場から逃げるための出口を常に意識しておき、必要ならばすぐに避難できるよう準備しておくことも大切です。
  • 火災が大きくなった場合: 消火器で対処できないほど大きな火災の場合は、無理せずすぐに避難し、119番通報など適切な対応を行うことが重要です。

このように、消火器の使用方法はシンプルですが、正しい手順と注意点を理解しておくことで、より安全かつ効果的に対応することができます。


消火器の保管と管理

消火器は、火災が起こったときにすぐに使える場所に設置することが大切です。以下のポイントを参考に、適切な場所に保管しましょう。

  1. 目に付きやすい場所
    火災時に消火器をすぐ見つけられる場所に設置します。たとえば、廊下やキッチン、玄関の出入口など、人目に付きやすい場所が望ましいです。視認性を高めるために、消火器の周囲には物を置かないようにしましょう。
  2. 避難経路を確保する場所
    避難経路を確保しながら消火活動を行うため、出入口周辺は最適な設置場所です。また、高さについても注意が必要で、消火器のレバー部分が容易にアクセスできる位置(一般的には床から1.5メートル程度)に設置することが推奨されています。
  3. 定期的な点検
    消火器には使用期限があり、通常は10年程度で交換が推奨されています。定期的に使用期限や状態を確認し、劣化が見られた場合は交換しましょう。また、年に1回は消火器の点検を行い、万が一のときにしっかりと使える状態に保つことが大切です。

消火器の豆知識

消火器には、普段はあまり知られていない豆知識がいくつかあります。ぜひ覚えておくと、さらに役立つ場面が増えるでしょう。

  1. 消火器の重さ
    消火器は5kg程度のものが一般的です。持ち運びができるように設計されていますが、少し重いため、事前にどのくらいの重さか試しておくと安心です。
  2. 粉末消火器は後処理が大変
    粉末消火器を使用すると、粉末が辺り一面に飛び散るため、後片付けが少し大変です。家庭用の場合は、使用後に掃除が必要になることも覚えておきましょう。
  3. 使用済み消火器の廃棄方法
    消火器は普通のゴミとして捨てられません。使用済みまたは使用期限を過ぎた消火器は、専門の業者やリサイクルセンターに依頼して処分する必要があります。消火器の処分方法については、自治体のホームページやリサイクル業者に確認するとスムーズです。

私たちの会社でも安心・安全を守るために

私たちの会社でも、毎年11月に消防点検を行っています。点検時には、消火器の使用期限や状態をしっかり確認し、万が一の事態に備えています。普段は使わない消火器ですが、いざというときには大切な役割を果たしてくれるため、点検は欠かせません。

消火器は、火災発生時に私たちの安全を守るための心強い存在です。消火器の種類や使用方法を理解し、適切な管理をすることで、火災のリスクを減らし、被害を最小限に抑えることができます。家庭やオフィスに設置されている消火器が、ちゃんと使える状態かどうか、改めて確認してみましょう。

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