こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
みなさんは、「御会式(おえしき)」をご存じでしょうか?
当社の以前の住所は文京区雑司ヶ谷。今回は、今晩から始まる地元雑司ヶ谷のお祭り、御会式について解説します。
御会式は、日蓮聖人の命日である10月13日を記念して、全国の日蓮宗のお寺で行われる法要です。特に東京都豊島区の雑司ヶ谷にある「法明寺(ほうみょうじ)」で行われる御会式は、歴史も古く、盛大なイベントとして知られています。日蓮聖人は、鎌倉時代に活躍した日本の仏教者で、日蓮宗を開いた人物です。御会式では、日蓮聖人の教えを称え、命日にちなんだ供養を行います。
しかし、御会式はただの厳かな法要ではありません。特に雑司ヶ谷の御会式は、お祭りのような賑やかな雰囲気で、初めての方でも楽しめる行事です。特に見どころなのが「万灯行列(まんとうぎょうれつ)」です。この行列が、雑司ヶ谷の御会式の一番の目玉といえます。
雑司ヶ谷の御会式は、10月16日から18日までの3日間にわたって行われますが、18日の夜に行われる「万灯行列」は必見です。この行列では、参拝者や信徒たちが色とりどりの灯籠を持って練り歩きます。灯籠には、美しい花や飾りがつけられており、夜の街を幻想的に照らします。その中には、大きな木製の灯籠を担ぐ人々や、太鼓や笛を鳴らす音楽隊もいて、賑やかで迫力があります。
行列は、法明寺を中心に、雑司ヶ谷の街を練り歩く形で進みます。特に、灯りに照らされた街並みや、人々の熱気に包まれた雰囲気は、普段の静かな雑司ヶ谷とは一味違った魅力を感じられるでしょう。
初めて御会式に参加される方は、まずは万灯行列を見るのがおすすめです。場所取りをする必要はありませんが、少し早めに現地に到着して、ゆっくりと見学する場所を確保すると良いでしょう。
また、御会式の期間中は、昔ながらの縁日らしい屋台や出店もたくさん出ていますので、家族や友達と食べ物を楽しむこともできます。温かい甘酒やたこ焼き、綿菓子など、秋の夜長にぴったりな食べ物もいっぱいです。
さらに、法明寺にも足を運んでみましょう。普段は静かで落ち着いた雰囲気のお寺ですが、御会式の期間中はたくさんの参拝者が訪れ、活気に溢れています。お寺の中では、お参りやお守りの購入もできますし、境内を散策して、日蓮聖人の教えに触れてみるのも良いかもしれません。
雑司ヶ谷の御会式は、単なる伝統行事にとどまらず、地域の人々が一体となって作り上げる文化イベントです。灯籠を担いで歩く姿は、地域の絆を感じさせます。また、観光客や初めて訪れる方にも、温かく迎えてくれる雰囲気があるため、誰でも気軽に楽しめます。
さらに、御会式は季節感も感じられる行事です。10月中旬の涼しい秋の夜、灯りが街を彩る光景は、どこか幻想的で心を癒してくれます。夏のお祭りとは違い、静けさと賑やかさが絶妙に調和したこのイベントは、秋の東京の風物詩としても有名です。
ぜひ、今度の御会式に足を運んでみてください。雑司ヶ谷の法明寺とその周辺で秋の夜を楽しみながら、日本の伝統文化に触れる素敵な時間を過ごせるはずです。初めての方でも、心温まる体験ができること間違いなしです。