こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
今日は「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」ですね。
中秋の名月とは、旧暦の8月15日に見られる美しい満月を指す言葉で、古くから「お月見」として親しまれています。
今日は、中秋の名月の豆知識をご紹介いたします。
中秋の名月は、中国から伝わったとされています。その起源は約1000年以上前の唐代(618年~907年)にさかのぼり、宮廷で月を愛でる風習が広まりました。その後、日本にも伝わり、平安時代には貴族たちが「月見の宴」を開き、詩を詠みながら秋の月を楽しむ習慣が根付いたのです。
日本では農耕社会が中心だったため、月の満ち欠けが農作物の収穫時期に影響を与える重要な要素でした。特に秋は収穫の季節であり、中秋の名月は豊作を祝う機会としても位置づけられていました。そのため、月を通して自然の恵みに感謝し、翌年の豊作を祈るために「お供え物」をする風習が始まったのです。
現代でも、お月見にはさまざまな風習が残っています。中でも有名なのは「月見団子」で、月を表す白く丸いお団子をお供えします。団子の数は一般的に15個で、旧暦の8月15日を意味します。団子は三段に盛り付けられ、一段目に9個、二段目に4個、三段目に2個を配置します。このように積み重ねることで、収穫の感謝が月まで届くようにという願いが込められています。
また、秋の七草の一つである「ススキ」もお供えされます。ススキは稲穂に似ており、豊作祈願の象徴とされてきました。月見団子やススキを供えたあとには、それらを家族と一緒にいただき、自然の恵みに感謝します。
中秋の名月は、ただ月を見るだけでなく、季節の変わり目を感じながら自然とのつながりを再確認する機会でもあります。お月見の夜は、秋の涼しい風を感じながら、ご家族や友人とゆっくり月を眺めてみてはいかがでしょうか。
また、月にちなんだ料理やお菓子を楽しむのも良いですね。月見団子はもちろんのこと、秋の味覚である栗やサツマイモを使った料理もお月見にぴったりです。私は、秋季限定の上生菓子をいただきました。もはや、お月見は関係ないのですが、美味しいので、みなさんも機会があれば、ぜひお試しを!
まだまだ日中は暑い日が続きますが、朝晩は秋の気配を感じるようになってきました。澄んだ空に浮かぶ満月を見上げながら、日頃の忙しさを忘れてリラックスしたひとときを過ごしてみてください。