「初めて社内報の担当になったけれど、何もわからない、何から始めたらよいのかわからない」
そんな社内報のご担当者様のために、社内報制作についての基本をQ&A形式でご紹介します。
社内報のスタートアップにお役立ていただければ幸いです。
A1. 案件が多く、限られた時間のなかで、ひらめきを急に発表しても取り上げてもらうことは難しいでしょう。資料もなければ、検討材料も不十分の状態では上の人も適切な判断ができないからです。
注意を受けたのは、そんな理由が考えられそうです。
編集会議は実作業に向けた確認作業をする場です。特集企画の選定、担当者の役割分担、スケジュールの確認、表紙のイメージといった具体的な事柄を決める時間です。会議が終われば当面は個々に担当を持って動くことになります。
ただ、そのひらめきを眠らせてしまうのはもったいないです。そういう場合は、次回使えるようにすぐメモを。
もしくはアイデアを発表する場がないのなら、前もって「アイデア会議」を開くことを提案してみましょう。アイデア会議は、雑談を交えながらネタを出し合う時間です。読者アンケートや読後の反応をもとに反省点や好評記事を挙げるのもいいでしょう。
そのなかで検討する価値のあるものだけを企画書にまとめ、編集会議で持ち寄るようにすると進行もスムーズになっていくはずです。
★POINT
ひらめきは企画書に起こしてから発表を。進行をストップさせるのはNG。
A2. 企画書、関連資料、特集ページのラフ案、スケジュール、読者アンケートの結果を用意してください。デザインや編集のイメージを伝えるデザインサンプルやバックナンバーなどもあると便利かもしれません。
A3
1. 時間のかかる特集ページの企画から話し合いをしていきましょう。
・コンセプト。ずれることがないように全員で確認を。
・各自持ち寄った企画を出し合い企画案を決める。
・取材相手の候補。候補をできるだけ挙げてスケジュールの確認など十分な検討を。
・盛り込む情報の過不足、偏りや情報の新鮮さの確認を。
・役割分担。誰がいつまでに進めるか、担当とスケジュールを明確に。
2. 次に、表紙について意見を出し合っていきます。
・今号のテーマとの関連性
・新たに撮影やイラストが必要な場合の人選
・メインの色、デザイン
3. 3つ目は、必ず掲載しなければならない告知やイベントの紹介ページの確認です。モレがないか慎重に確認を。
4. 最後に、連載やコーナーの状況について簡単な確認を。順調に進んでいるようなら担当者による口頭の報告だけでOKです。
どんな企画も読者目線であることが大切です。前号のアンケート結果や読後の感想などがあれば、ぜひとも会議で活用するようにしてください。
担当ページが決まったら、誌面のイメージについてラフを見せるのもいいでしょう。イメージを共有できるだけでなく、見せ方の工夫や押さえるべきポイントに参考となる意見をもらえるかもしれません。
内容についての話し合いが終わったら、スケジュールの刷り合わせをしてください。共同で記事を作成する場合もあるので、必ず全員で確認を。
会議で決定したことは、すぐにホワイトボードや文書に起こすようにしましょう。担当者全員が各々の役割分担とスケジュールを再確認するためにも必要です。
★POINT
編集会議であがった議題は、必ず全員で情報の共有を。ホワイトボードや文書で視覚化も進めましょう。