こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。
みなさんは、「ユニバーサルデザイン(Universal Design:UD)」という言葉を聞いたことがありますか?私たちを取り巻くあらゆる施設や製品がこのユニバーサルデザインというコンセプトを取り入れて設計され、多くの人々に利用されています。
「ユニバーサルデザイン」とは、「文化・言語・国籍・年齢・性別の違いや、ハンディキャップの有無にかかわらず、できるだけ多くの人々に使いやすい製品や環境をデザインすること」を指します。
建築家で工業デザイナーでもあるアメリカのロナルド・L・メイスによって提唱され、次の7つを原則としています。
①使う人を選ばず、誰にでも使える「公平性」
②さまざまな使い方ができる柔軟性がある「自由度」
③使い方がシンプルで、直感的にわかる「単純性」
④必要な情報がわかりやすい「明確さ」
⑤誤用が重大な危険につながらない「安全性」
⑥少ない力で効率的にラクに使える「体への負担の少なさ」
⑦移動・使用空間にゆとりがある「空間性」
このユニバーサルデザインが、書体にも取り入れられていることはご存知でしょうか?今回は、その「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)」についてご紹介します。
私たちは情報の多くを視覚から得ており、そのほとんどは「文字」によってもたらされます。雑誌や書籍などの印刷物、Webや携帯電話、そして外に出れば案内板や標識などに至るまで、「文字」の情報が頼りです。
しかし、その文字がわかりにくかったら? 情報を伝達するという文字の役割が果たせなくなってしまいます。そこで、誰にとっても「文字の形がわかりやすく、読み間違えにくく、また文章としても読みやすく」するために開発されたのが「UDフォント」です。
書体デザインの特徴としては、字形に厳密な定義があるわけではありません。
フォントメーカー、フォントデザイナーがそれぞれのUDに対する考え方に基づき開発を重ねています。現在では様々なUDフォントが開発され、大学や医療機関などと連携し、より見やすいフォントを研究し続けています。
例えば、次のような「夏」という漢字の場合、「目」の横線の数はUDフォントのほうがわかりやすく表示できます。
このように、文字の細い線、濁音(゛)か半濁音(゜)の区別など、文字の不明瞭さを引き起こす事態を未然に防ぐために、文字そのものが読みやすく、間違いにくいものでなければなりません。
誰にとっても正しく情報を受け取れるという意味で、ユニバーサルデザインの考え方が文字のデザインにも求められています。
当社で手掛ける社内報などの媒体においても、新入社員から社長まで年齢などに関係なく、すべての人が読みやすいものでなくてはならないと考えています。
ユー・エス・エスでは、モリサワパスポート、ならびにイワタのUDフォントを契約しており、社内報や会社案内などの企業広報冊子、ポスターや販促物全般においてUDフォントを取り入れることができる環境を整えております。UDフォントを使いたいというお客様は、お気軽にお問い合わせください。