日本で現在使用している太陽暦が採用されたのは、1872年(明治5年)のこと。当時の政府は「来る12月3日を新暦(太陽暦)の明治6年1月1日とする」と発表しました。それまで太陰太陽暦ですべてが動いていたのに、その年の残り二十数日でいきなり暦が変わることになり、その混乱ぶりは想像以上のものだったようです。
この史実に基づき、1988年(昭和63年)に全国団扇扇子カレンダー協議会および全国カレンダー出版協同組合連合会によって、12月3日を「カレンダーの日」と制定されました。(全国団扇扇子カレンダー協議会HPより)
また、それまで暦は政府の許可を得たものだけが販売できる専売制でしたが、この突然の大改暦によって誰でも暦を刊行できるようになり、「暦の出版の自由化」も始まったのでした。
以来、今では多くのカレンダーメーカーが存在し様々なカレンダーを作っていますが、そのカレンダー業界を困惑させる出来事が次の話題です。
来年夏に延期された東京オリンピック・パラリンピックの開・閉会日に合わせ祝日を移動する特別措置法改正案が、11月27日に可決・成立しました。
改正法では来年に限って、
▼「海の日」(本来7月19日)を開会前日の7月22日
▼「スポーツの日」(本来10月11日)を開会日の同23日
▼「山の日」(本来8月11日)を閉会日の8月8日
にそれぞれ移動します。8月8日は日曜のため、同9日が振替休日となります。
多くのカレンダーは「例年通りの祝日のまま」すでに印刷・販売済み
しかし、多くのカレンダーは今年の初めから作成が始まっており、今回の決定の前に印刷、販売されています。11月の終わりという時点で、改正後の祝日を反映させたカレンダー印刷は年内では間に合いません。政府の決定の遅さに、少なからず業界や購入者の混乱を招いているようです。
当社ECサイト「ペットのカレンダー屋さん」や、11月には配布を始めるオリジナルデザインでのカレンダー制作においても同様、現時点での印刷対応が間に合わず、ご依頼いただいたお客様には大変申し訳ございません。
当サイトの但し書きにも記載しておりますが、今回のように祝日法等の改正により祝日・休日が一部変更になることがございますので、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。