社内報のご担当者様のために、社内報制作についての基本をQ&A形式でご紹介します。
社内報のスタートアップにお役立ていただければ幸いです。
基本中の基本ですが、インタビューまでに必ず相手の人に関する入念な下調べをします。
たとえば社長インタビューの場合、社長の経歴や会社での成果・実績をあげた経緯、趣味や特技などを徹底的に調べたうえでインタビューに臨むとよいでしょう。そうすれば社長は自分への深い関心と理解に心を開き、奥の深いメッセージを話してくれるはずです。
また、相手のことを調べれば、おのずとそこから疑問に思ったことが出てくるので、それを質問すればよいのです。どんなに小さな疑問でもよいのでなるべく多く書き留めておきます。
企画内容に沿った紙面づくりが目的ですから、インタビューの時もあらかじめ記事の流れを頭に置きながら、相手の話を聞きましょう。事前に用意する「企画テーマ」の文書にインタビューの目的や大まかな質問事項を書いておけば、双方が明確に把握できます。
インタビューすることに慣れているインタビュアーでも、初対面では緊張するものです。まして、一般企業の人が初めてインタビューするわけですから、緊張しないわけがありません。当日の挨拶の際に「非常に不慣れで、ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いいたします」と最初に断りを入れておきましょう。相手に自分の性格や現在の感情を捉えてもらうことで、少しでも和やかなムードになるはずです。
質問する際は、慣れない最初のころは設問に沿って質問してもよいですが、質問事項の棒読みや一問一答にならないようにしましょう。インタビューも普段の会話と同じで、キャッチボールのようなやり取りが必要です。相手の話を受け止め共感しながら、そこから話題をふくらませられるように質問していけば、いろいろな話を聞き出せるでしょう。
相手が話しているときは、「ええ」「なるほど」「そうですね」などの同意の言葉や相槌を打つなどして、相手が自分の話を受け止めてくれていると安心できるように心がけてください。
また、ただ漠然と話を聞いても相手は何を話せばよいのか困ってしまいますので、相手から何を聞きたいのか、どんなことを話してほしいのか、聞き手が事前にはっきりと意識することも大切です。
インタビューの内容はメモをとるのもよいですが、ICレコーダーに録音しておけば後で聞き直すこともできます。
インタビューが終わったら内容を箇条書きで書き出し、相手が話した中でいちばん読者に伝えたいと思った言葉やフレーズを見つけましょう。それが記事を書くときの柱になります。
★POINT
・事前に相手のことを調べる。
・記事の流れを意識して話を聞く。
・相手がリラックスして本音を話せるような聞き方を心がける。